木瓜の花 [写真]
木瓜は面白い花である。
枝は頑固で、かつて曲った事がない。
そんなら真直かと云うと、けっして真直でもない。
ただ真直な短かい枝に、真直な短かい枝が、ある角度で衝突して、斜に構えつつ全体が出来上っている。
そこへ、紅だか白だか要領を得ぬ花が安閑と咲く。
柔かい葉さえちらちら着ける。
評して見ると木瓜は花のうちで、愚かにして悟ったものであろう。
世間には拙を守ると云う人がある。この人が来世に生れ変るときっと木瓜になる。
余も木瓜になりたい。
2年前、お客様から頂いた木瓜の花が今年咲いた。
去年はつぼみもつけなかったが、今年はすずなり。
上記は夏目漱石氏の小説「草枕」から。
私が木瓜に興味を持ったのが実はこの小説から。
それ以来木瓜が好きになった。
世間には拙を守ると云う人がある。
拙を守るとは、世渡りが下手なことを自覚しながら、それを良しとして
敢えて節を曲げぬ愚直な生き方、俗世に媚びて利を追求する事を卑しとする心との事。
私も木瓜になれるでしょうか。
枝は頑固で、かつて曲った事がない。
そんなら真直かと云うと、けっして真直でもない。
ただ真直な短かい枝に、真直な短かい枝が、ある角度で衝突して、斜に構えつつ全体が出来上っている。
そこへ、紅だか白だか要領を得ぬ花が安閑と咲く。
柔かい葉さえちらちら着ける。
評して見ると木瓜は花のうちで、愚かにして悟ったものであろう。
世間には拙を守ると云う人がある。この人が来世に生れ変るときっと木瓜になる。
余も木瓜になりたい。
2年前、お客様から頂いた木瓜の花が今年咲いた。
去年はつぼみもつけなかったが、今年はすずなり。
上記は夏目漱石氏の小説「草枕」から。
私が木瓜に興味を持ったのが実はこの小説から。
それ以来木瓜が好きになった。
世間には拙を守ると云う人がある。
拙を守るとは、世渡りが下手なことを自覚しながら、それを良しとして
敢えて節を曲げぬ愚直な生き方、俗世に媚びて利を追求する事を卑しとする心との事。
私も木瓜になれるでしょうか。
2008-03-29 19:49
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コメント(5)
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こんばんは。^^
昨年でしたか、確か読売新聞の人生相談に、不登校の高校女生徒の相談が乗っていました。漱石ばかりを読み、漱石の文体で家族を辛辣に愛憎を込めて批評していました。回答者でなくともこの女生徒の正当な精神性の発露に微笑んだものです。
先ずはキュウリを食べなさい・・・・。木・瓜。 これこそがボケ。^^;
by keykun (2008-03-30 00:06)
tishi998さんがボケになりたいのであれば
σ(^^)はツッコミになりましょう(*^_^*)
by ichigo (2008-03-30 06:08)
kyekunさん
その女子高生さんのようなのは誰しもが通る階段かもですね
上って行けばまた変わって行くでしょうね(^^
キュウリ食べてカッパっぱっぱ~と
私はキウィがいいなぁ(^^;;
ichigoさん
つっこみ、よろしくお願いします(^^;
by tishi998 (2008-03-30 08:12)
「草枕」読んだかどうかも忘れてしまいました。(^^;
多分読んでないんでしょう。
かわいい花なのにちょっとかわいそうなネーミングですよね。
いい色の木瓜ですね♪
by つぐみ (2008-03-30 22:18)
つぐみさん
草枕は私のおすすめです~
「山道を登りながら考えた」という出だしで
その部分は結構有名かもです。
この本は小説というより夏目漱石氏の文化論と言うか
夏目先生はこういう風に考えておられたのだなぁと言う感じです。
今はこういった
http://www.aozora.gr.jp/
青空文庫といって著作権の切れた本とかを
アップしているサイトもありますので
もしよければ(^^
by tishi998 (2008-03-30 23:05)